妙政寺の年中行事
妙政寺は妙見信仰から生まれましたので、やはり「星祭り」は大切な行事です。でも日蓮宗ですからやはり宗祖御入滅報恩お会式が一番大切な行事なんです。
ここでは妙政寺の年中行事をご紹介いたします。

行事紹介

【初詣】
・元旦 午前9時より
・2日 午後1時より

昔より一年の計は元旦にありと言います。
新たな心持でお寺にお参りし、御本尊に手を合わせて新年の御挨拶を致しましょう。
今年も正月を迎えられることに感謝し、そしてこの一年を無事に過ごせるようお祈りし、家族だけではなくもちろん自分だけでなく、すべての生きとし生けるものの安穏をお祈りします。その気持ちが「いのちに合掌」するということです。
新春祈願は、毎日朝勤時に祈願回向としてお読みいたします。
正月の三が日は提灯台に提灯を掛けて、日没から夜明けまで点灯させています。
また境内地の墓地や祠もお正月のお供えを致します。
【星祭り・國禱会】

・2月 第一土曜日 午後2時より

妙政寺はもともと「妙見堂」と呼ばれ、妙見信仰がその原点にあります。ですから、星祭りはボリュームのある行事となります。
星祭りの祈祷札は紙札と木札があります。また交通安全の御守もこの日におわたししております。

法要後は客殿でぜんざいがふるまわれます。以前はお正月の鏡餅を使用しておりましたが衛生上、近年は白玉団子で代用しています。
令和7年の星祭・國祷会は2月1日(土)に勤めました。




【春季彼岸法要】

・彼岸中の土曜日 午後2時より
春のお彼岸法要は彼岸中の土曜日にお勤めいたします。
以前は「永代彼岸法要」という名称で勤めたいましたが、わたしが住職になってからは「春季彼岸法要」にあらためました。おそらく加納村内の浄土真宗のお寺に真似たのだろうと思います。それゆえに、この行事では宗派を問わず村内の方々からお供えがありました。
代替わりで徐々に減っていきましたが、コロナ禍が決定的でした。
妙政寺では感染症の対策を十分にしたうえで、お参りのできる法要を続けました。
現在は近隣からのお供えはなくなり、妙政寺の檀信徒の純粋な法要となっております。
今年は懸案の歴代住職墓の移設がかないました。彼岸法要の前に移設法要を勤めることが出来ました。感無量です。

また法要後は東大阪市が誇るパン屋さん、荒本「汎茶」さんの特製サンドウィッチ(妙政寺バージョンとよばれています)で茶話会です。

【お盆施餓鬼法要】

・8月12日 迎え火法要   夜
・8月15日 送り火法要   夜
・8月17日 施餓鬼法要   午後2時より

妙政寺の年中行事で正月以外はこのお盆施餓鬼法要だけが日にち固定の行事です。毎年8月17日に勤めています。
お盆の迎え火と送り火の法要も必ず勤めます。通りがかった人からは「綺麗やわ」「幻想的やな」といわれます。旧本堂の頃から行っていましたが、門内でもあり、あまり人目に付かなかったのかもしれません。
最近、特にコロナ禍以降は本堂で初盆法要を希望される方が多くなりました。水の子や冷やし素麺、蒸し芋などをお供えし、けっこうなお供え物をしての法要が出来るので喜ばれています。特に13日から15日の間は施餓鬼棚を設置しての初盆法要になりますので、かなり豪華な雰囲気になります。

施餓鬼法要後は客殿でお弁当を召し上がっていただいております。だいたい「ふるかわ」さんの京竹弁当かな。
【秋季彼岸法要】

・彼岸中土曜日 午後2時より

妙政寺の年中行事の中では一番新しい行事です。もともとは秋のお彼岸は勤めていませんでした。10月に御会式があるので、8、9、10と3カ月も連続でお寺にお金出さなあかんと言われましたが、いまでは完全に根付きました。

妙政寺の行事では、法要後に茶話会をすることが多いのですが、秋季彼岸法要も茶話会があります。

毎年茶話会のお菓子を決めるのに悩みます。基本はケーキです。シャトレーゼも美味しいのですが、毎回では飽きちゃいますのでちょっとはりこんでユーハイムさんだったりもします。
【お会式法要】

・10月第4土曜日 万灯練り供養 午後1時より
          法要     午後2時より

お会式の正式名称は「日蓮大聖人御入滅報恩御会式大法要」ですが、略してお会式です。そもそも会式とはたくさんの人が集まって勤める法要の意味ですから、仏教各宗派にはそれぞれお会式があるのですが、「お会式」といえば日蓮宗の専売特許になっています。まぁ「お祖師さん(さま)」という言葉も日蓮宗の専売特許みたいなものですね。
妙政寺の御会式では法要前に京田辺市・法華寺菩薩団の皆さんによる万灯練り供養があり、加納の村中を練り歩いていただきます。管区をまたいだ寺院間協力です。

また本堂内の万灯の桜の花は、妙政寺婦人部のかたがたの作成です。