妙政寺ではもう十数年前から「花祭り永代法要」として檀信徒を対象とした限定的な灌仏会を毎年4月8日に行ってきました。
コロナ禍の前、平成31年より、花御堂を本堂の外に設置して、一般の方も参加できる花祭りとして開催するようになりました。当初は寺カフェと写経というメニューでしたが、翌令和2年からの「COVID-19パンデミック」の中、花御堂を門の外に設置して「三密」を避けた形で開催してきました。
令和5年、近隣のみならず、広く花祭りに参加してもらうべく、妙政寺の公式Facebookにて広告を出し、日蓮宗公式ゆるキャラである「こぞうくん」の着ぐるみを活用した宣伝で、参加者は70人を超えました。翌令和6年の花祭りではさらに拡大をして、キッチンカーや参加者が自分で豆を挽くことから始める本格的なドリップコーヒー体験、折り紙教室や輪投げゲーム、焼き菓子や野菜・果物の販売など、小規模マルシェの形をとることができ、参加者総数は200人を超える盛況を呈することができました。
この活動を妙政寺だけでなく、加納にある他宗の寺院においても灌仏会・花祭りを同時開催することで加納という地域全体の文化レベルの向上が出来るのではないかと考え、浄土真宗大谷派の仏名寺さまにお声がけをしたところ、前向きな御返答をいただき、昨年には「加納花祭り」として共同開催をするに至りました。
今後は加納のみならず、川田地区でも「花祭り」が開催されれば、秋祭りに並ぶ加納川田地区の文化行事に発展できるよう鋭意努めてまいる所存です。
加納花まつりは、慶応元年創建という比較的新しく小さな寺が東大阪市でもかなり旧い「ムラ型思考」と既得権益に絡む強い排他的な空気を残す加納村を巻き込み、旧村の住民だけではなく、新しくこのエリアに引っ越してきた若い家族層に対してこの地域に住む誇りと喜び、そして安心を与えていこうと奮闘する物語でもある。 住職は楽天主義である。その性格上、前のみを見て歩く。のぼっていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を上っていくであろう。